
Memorial Day (メモリアルデー)
アメリカでは5月最後の月曜日をメモリアルデーと呼び、殉職した兵士達を追悼するための祝日としています。この日は墓地だけでなく一般の家でも国旗や花を飾り、彼らに敬意を表します。私の住むハワイ州オアフ島でも各地で大小様々な式典が行われますが、ワイキキトロリーも停まるパンチボウルという国立墓地で行われるものが一番知られています。ボーイスカウトガールスカウトの子どもたちが、4万人以上の兵士が眠る一つ一つの墓石に小さな国旗と花輪のレイを供えるので、よく整備された墓地がとても華やかに映える日となります。
突然ですが、ここで英語の豆知識を。
皆さんは Veteran ベテランと聞いて、どんな意味だと思いますか?日本ではベテランといえばその道で熟練した人を思い浮かべると思います。英語でも同じように使う時もありますが、それよりもよく聞くのは「退役軍人」という意味です。なので、メモリアルデーはこの殉職したベテランの方々を追悼する日となります。

普段の街中でも車のナンバープレートにVETERAN(ベテラン)と書いてあるのを見かけますが、その車の所有者が軍をリタイアした人ということであり、車の運転がとても上手い人という意味ではありません。
国立墓地パンチボウルの式典の他にもう一つ、オアフ島では誰しもが知るメモリアルデーのイベントがあります。ハワイ最大のショッピングモール・アラモアナセンターの向かい側にあるマジックアイランドという人工島で催される「ランタンフローティングハワイ」という灯篭流しです。

毎年数千人が参加しますが、コロナ明け3年ぶりに行われた去年は、4万人以上の方が参加されました。このMemorial Dayのイベントは宗教や国籍、人種に関係なく誰でも参加できるため、軍人の追悼だけではなく、様々な方がご先祖様の供養や平和祈願など、各々の気持ちを灯篭に込めて流すことができます。
ハワイあるあるの光景ですが、式典が始まるのは夕方6時半でも人々は朝早い時間から集まり、テントを張って待ちます。これまたお馴染みのTシャツ・短パン・ビーサンでBBQをやり、家族や友達との時間を楽しむのです。そんな和やかな雰囲気も、日が落ち始める頃に鳴らされるハワイの伝統楽器 Pu Kani(プーカニ)の音で一気に粛々とした雰囲気に変わり、その音の合図に和太鼓が演奏され式典が始まります。その後、ハワイアンミュージックやフラなど演奏や祈りが上演され、そして薄暗くなる頃にメッセージが添えられた灯篭が次々に海に流されます。ちなみに、流された灯篭は後で回収され、洗浄の後に翌年に再利用するので、海を汚すようなことはありません。
私も以前見に行ったことがありますが、灯篭流し中は気持ちが落ち着きました。とても癒され幻想的でした。海に浮かぶたくさんの灯篭の光景は、大変美しく今でも忘れることがありません。ビーチで夜風を受けながら見る演目や灯籠流しは、独特で神聖的な空気に包まれ、会場全体に一体感が生まれたように感じる感覚でした。
メモリアルデーの日にハワイにいらっしゃるならば、ハワイでしか体験できないこの灯篭流しに参加してみてはいかがでしょうか?

Aloha & Mahalo,
Yuka Higashide

