先日、保護者様からRaz-Kidsリーディングに関して、こんなご質問をいただきました♪

Raz-Kidsリーディングを毎日読み進めていていく中で、これまで単語のみだった内容が短文になってきました。子供は文章の意味が分からずに読んでいる感じです。一緒に読んで、文章の意味を伝えるときもあるけれど、忙しくてそれができない時もあったりして、ただe-Bookを復唱させるだけでいいのだろうかと疑問に思うことがあります。
といったご質問です。
毎日、お子さんのリーディング学習に一緒になって取り組んでいらっしゃるからこそ遭遇するお悩みかと思われます。結論から申しますと、意味が分かっているかどうかよりも、毎日英文を聞き、真似して読むという行為に意味があります。子供がどうやって日本語を習得していくか、その過程を想像していただくと分かりやすいかと思うのですが、母国語である日本語は、生まれた時からお母さんの語り掛けによって毎日触れていますよね。次第に、目にする、触れるといった体感と日常的に耳から入ってくる情報がつながって耳にする単語のひとつひとつに意味があることを子供は学びます。文字を覚えて「読む」ことができるようになると文で書かれている内容を頭で想像し、実体験と照らし合わせて、知らないことを知る力を自ら養う、これが読解力につながるのだと思うのです。
さて、英語の場合はどうでしょう?日本において、お母さんから英語で語り掛けられることは通常ありませんよね。もし、ここがアメリカでしたら、目にするもの耳にするもの、そこら中が英語であふれています。日常的に英語に触れてますので、フォニックス学習を終えたお子さんなら単語を発音することで、日常的に耳にしているその単語の意味を簡単に想像することができるます。要するに、本が読めるようになるまでには日常会話相当の英語を沢山耳にし、目にする体験が必要不可欠なのです。逆に言えば、沢山英語のシャワーを浴びて育つ子供はアメリカで育つお子さん同様、意識的に単語を覚える努力をせずとも、英語力を身につけることができる、そう思いませんか?
Raz-Kidsリーディングでの学習で今取り組んでいただいてるのは、「英語のシャワーを浴びる」という工程です。ですから、現時点では意味が分からなくても大丈夫。週に一回、先生からの英語の語り掛けでWordやSentenceの意味を理解するのと並行して行うことで、実体験と耳にする英語を徐々につなげていき、さらに毎日のWorkbookで語彙力をコツコツと増やしていただくことで、Raz-Kidsリーディングに出てくる本の内容も挿絵を見ながら理解できるところまで到達します。そのうち、少ないボキャブラリーで本の内容を理解する、推察する力が身につきます。この推察力は、英語で英語を理解するために必要な力で、これを鍛えると英語文を日本語に訳さず理解できるようになりますので、速読力が身に付きます。Learning Experienceの目標とするところはこの領域です。
日々の学習が先生方とのレッスンをより良いものにしてくれる、そのようにご理解いただけたら、一見意味のなように思えることもとっても価値のあることだと思いませんか?
ひと月に1回ですが生徒さんのレッスンに同席させていただきますと、どの子も必ず成長を感じるポイントがあります。そんな様子を拝見させていただくのがこのお教室を運営することの醍醐味ですし、この生徒さんの成長は先生方のご指導以上に、日々の学習に付き添っていただいている保護者様の努力の賜物だと感じています。ご協力に感謝しつつ、より一層、生徒さんと保護者様に寄り添った運営を心がけていきたいと思います。
“Plactice makes perfect!”毎日の小さな努力が実を結ぶ日を楽しみに、親子で英語学習を楽しみましょう!
Learning Experience
Yamaoka